農業という職業を選んだ理由
まずは生命保険会社にて生保及び損保の販売業務に注力、その後一般社団法人の事務の委託を受け、会計を担当しました。営業という現場としての動き、会計の仕事によってお金の流れについて学び、各企業がどのようにお金を生み出しているのかという点を知ることができました。
しかし私が第一次産業である農業を選んだ理由としては、商材自体を自分自身で生産し、売却までの流れ全体に身を置きたい、労働をお金に変えるよりは、その商材自体を生産する立場としていたいという考えがあったからです。第一次産業というのは最も基礎的な生産物の生産にかかわる産業と定義されるほど、もっぱら私の生業にしたい事に合致しておりました。
就農研修制度を選んだのは?
やはり農地の為の土地を探すことの難しさや、農業に対してのノウハウというものが無い中で農業を営むのは危険であると判断しました。
現在JAでは就農研修制度というものがあります。JAの職員として働きながら農業の知識や技術を身につけることができ、また3年後の新規就農をサポートしていただける制度です。
食の安全や安心が求められている今だからこそ、この下準備、確固たる基盤の元、栽培していくことが重要だと考えております。
また私は佐渡産まれ佐渡育ちです。佐渡という場所は本土に比べ気温が冬は1~2度高く、夏は1~2度気温が低いといった過ごしやすい気候で、洪水や台風による大きな被害も少なく農業に適した土地なんです。新潟県内でも随一の産地だからこそ、自信を持った農作物をお届けできると確信しております。
仕事のやりがい
農業というのは対自然です。対人間とは違った分かり合えない、予想できない事象がたくさんあります。柔軟な対応やいかに農産物に寄り添う事ができるかといった事が非常に重要となります。紆余曲折な栽培を経て、自分自身がおいしいと感じる事ができるものをご提供できるという事がこの仕事の大きなやりがいです。
また自分が好きな物を栽培しているというところもあるので、だからこそよりおいしく食べて頂きたいという思いがあり、それが実現できた時はとてもうれしく感じます。
主な業務内容
現在は業務として、リンドウの選別・梱包・出荷や、シャインマスカットの福梢管理というものを行っております。栽培ノウハウを学ぶ業務をはじめ、取り扱う農産物について、日頃から科学的に品質向上を目指した研究というものも行っております。
その他、果樹(ブドウ関係)、アスパラ等、稲作とは違う野菜メインの少量多品目での栽培もしております。
今後の展望や目標
栽培ノウハウを習得し、確実に独立するという事が重要ですが、ただ独立しただけでは、農業を営みを継続していく事は一筋縄ではいかないと考えております。
今私は、YouTubeをはじめ、インスタグラム等のSNSを活用し、私自身を知って頂くという活動をしております。この活動が私がいざ独立した後に、応援してくださる方々を増やす事、消費者の母数の増加に直結すると考え、このような活動をしております。
本間千鶴という一農家の存在というのを今後、もっともっと広めていきたいなと考えております。そして、私の栽培する農産物をたくさんの方々にお届けできるように、日々の業務に全力で取り組んでいきたいと思います。
業界としての豆知識
ありきたりかもしれないですが、、、
キャベツの千切りをシャキシャキにするコツというのを、農業を学んでいる者の観点からお伝えします。
水にさらすことでよりシャキシャキになるというのは周知の事実かと思うのですが、長く浸しすぎてしまうとビタミンC等の栄養素は水溶性といった性質があるので、それら栄養素が流れてしまうんです。シャキシャキ感とともにおいしく食べて頂きたいので、水にさらす時間は短くされる事をおすすめします!!